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《タイムカード入手》ラーメン「どうとんぼり神座」運営会社がコロナ助成金不正受給の疑い
《タイムカード入手》ラーメン「どうとんぼり神座」運営会社がコロナ助成金不正受給の疑い | 文春オンライン (bunshun.jp)
大阪発祥のラーメンチェーン「どうとんぼり神座(かむくら)」の運営会社が、コロナ禍で苦しむ企業に国が支給する「雇用調整助成金」を不正に受給していた疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。内部資料を入手した。
あっさりとした醤油スープと白菜が特徴の「神座」。関西と関東を中心に国内69店舗を展開する人気ラーメンチェーンだ
創業者の布施正人氏(72)が小誌の取材に2021年4月に株主である妻と息子2人によって一方的に社長職を“解任”されたと告白。一方、社長に就任した正人氏の次男・布施真之介氏(39)に取材を申し込むと、9月12日、大阪のオフィス街・中之島の高層ビル1階にある喫茶店で応じた。父の“解任”については「そんなことは1ミリもありません」と反論。「(正人氏を解任した)株主総会はきちんとした手続きでやっている」などと主張した。
雇用調整助成金」を不正に受給していた
ところが——。同社の関係者はこう告発する。
「社長は最高益を出したと胸を張っていますが、聞いて呆れますね。というのも、昨年(2021年)の春から秋にかけて、神座は幹部社員らの勤務実態を偽ってコロナの雇用調整助成金を不正に受給していたのです」
雇用調整助成金とは、コロナの影響で事業活動の縮小を余儀なくされた企業に対し、国が支給する助成金だ。「雇用調整=休業」を実施する事業主は、休業手当などの一部を国から受け取ることができる。言い換えれば、従業員に勤務実態がある場合は、この助成金を受け取ることはできない。
同社は複数の幹部社員らの勤務実態を偽って、助成金を受給していたという。
「特別休暇」を4カ月連続で取得するケースも
小誌が入手した同社のタイムカード表では、2021年5月以降、複数の幹部社員が「特別休暇」を取得していることが確認できる。「『特別休暇』はコロナの雇用調整助成金を申請した休みという意味」(前出の関係者)。営業本部長からエリアマネージャーまで幹部が毎月21~26日間の「特別休暇」を取得し、多い時では4カ月連続で取得しているケースもあった。
そして、この関係者はこう証言する。
「実は、この幹部たちはこの期間もしっかり働いていた」
11月18日、証拠を踏まえて同社に事実関係を確認したところ、真之介氏は広報を通じ、「個別で回答するようなことはございません」と回答。その後、何度も真之介氏の携帯電話を鳴らしたが、本人が出ることはなかった。
現在配信中の「週刊文春 電子版」では、神座の幹部社員たちによるコロナ助成金不正受給の手口、小誌が入手した不正の決定的証拠、「特別休暇」中のはずの幹部たちの働きぶり、社長に就任したばかりの真之介氏が不正に手を染めるに至った背景などについて、詳しく報じている。
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