金融会社「ユナイテッド」（東京）の登記を不正に書き換えたとして会社役員の男ら６人が逮捕された事件で、うち１人の韓国籍、金永殷容疑者（６１）＝住所不定＝が「三和貸付が欲しかった」と供述していることが１０日、警視庁への取材で分かった。三和貸付は韓国にある消費者金融会社で、ユナイテッドの子会社。保有資産は約１千億円とされ、警視庁が経緯を調べている。

警視庁によると、６人は金永殷容疑者のほか、会社役員の石井実成容疑者（７２）＝東京都三鷹市＝や韓国籍の会社役員金基寿容疑者（６４）＝東京都江東区＝ら。石井容疑者は「ユナイテッドを金永殷容疑者に６０億円で売るつもりだった」と説明。金永殷容疑者は、石井容疑者が役員を務める会社の口座に手付金として６億円を振り込んだという。

東京都内の資産管理会社の社長を変更するうその登記をしたなどとして、７２歳の会社役員など６人が警視庁に逮捕されました。
役員は、容疑を一部否認しているということです。

逮捕されたのは、東京・三鷹市の会社役員、石井実成容疑者（７２）など６人です。
警視庁によりますと、ことし５月から６月にかけて、法務局に東京・新宿区にある資産管理会社の社長を変更するうその登記をしたなどとして、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いが持たれています。
６人は、この会社の資本金などを変更するうその登記をした疑いもあるということですが、法務局に届けた際に実際には開かれていないうその株主総会の議事録などを提出していたということです。
本来の社長が法務局から解任の通知を受けたことで発覚したということで、社長からの刑事告発を受けた警視庁が捜査していました。
調べに対し、役員は容疑の一部を否認しているということです。
警視庁は、この会社の子会社の資産を狙っていた疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。