【今野智博弁護士法違反裁判】証人辻直哉の矛盾だらけな証言に裁判長が苛つく場面も

2025年11月21日 東京地方裁判所
東京地裁で開かれた弁護士法違反事件の公判は、証人の証言の信頼性を大きく揺るがす展開となった。被告は今野智博弁護士。詐欺被害者救済をうたう法律事務所の運営をめぐり、弁護士資格を持たない事務員が弁護士を装って依頼者に対応していた疑いが焦点だ。
今回の法定では、法廷の証人出入り口から証言台まで衝立が設置され、証人である辻直哉の姿を直接見ることはできなかった。
証人として出廷した辻直哉氏は「主体的に関与していない」「補助的に動いただけ」と繰り返し主張したが、検察側が提示したLINEの記録や通帳管理の実態からは、深い関与が浮かび上がった。
しかし辻氏は、追及されるたびに「記憶が曖昧」「忘れた」と逃げる姿勢を見せ、裁判長は苛つく様子を見せ、傍聴席からは「苦しい言い訳だ」との声が漏れた。証言と証拠の矛盾は明らかであり、被告をかばうために事実を隠している構図が浮き彫りになった。
「補助的関与」との主張に潜む矛盾
辻氏は遮蔽措置の下で証言に臨み、「自分は判断できないまま周囲に押されて動いただけ」と説明した。しかし、実際には事務所立ち上げの準備段階から採用活動に関わり、銀行口座の入出金を管理し、依頼者対応にも携わっていた。検察側が示したLINEグループ「アベイル準備グループ」には、辻氏自身が「弁護士不在のまま広告を出し、受任リストは自分が管理する」と提案する文面が残されている。
この記録は、辻氏が「補助的に動いただけ」という説明と真っ向から矛盾する。さらに、弁護士採用活動では10件近い面談を行いながら採用に至らなかったことも認めている。証人は「補助的な立場」と強調するが、実務上の関与は深く、責任を回避する姿勢が際立つ。
「先生電話」テンプレートの存在と証言の食い違い
裁判で注目を集めたのは「先生電話」と呼ばれる対応方針だ。依頼者が弁護士と話したいと求めた際、事務員が弁護士を名乗って電話するというもの。辻氏は「記憶が曖昧」「当時は認識していなかった」と繰り返し、関与を否定した。
しかし、検察側が提示したLINEには「弁護士の今野です」と始まるテンプレート文面を確認していた事実が残っている。さらに、依頼者とのトラブルを回避するため「先生に話を合わせてほしい」と依頼され、対応した可能性も指摘された。
辻氏は「記憶にない」と答え続けたが、証拠上は弁護士を装った電話に関与していたことが示唆される。傍聴席からは「忘れたと言って逃げているだけだ」「苦しい言い訳だ」との声が漏れた。

「忘れた」で逃げる証人の態度
辻氏の証言で目立ったのは「記憶が曖昧」「忘れた」という言葉だ。検察側が具体的なLINEの文面や通帳の記録を示しても、「当時は覚えていない」「現在は捜査で知った」と繰り返す。
この態度は、事実を隠すための方便としか見えない。自ら送ったLINEの内容を「覚えていない」とする一方で、検察提示の証拠と一致している。証人の説明は一貫性に欠け、自己防衛のための発言と見られる。
「忘れた」と言えば責任を逃れられると考えているかのような姿勢は、裁判の信頼性を損なう。傍聴席からは「証人の態度は悪質だ」「被告を守るためにウソをついている」との批判が相次いだ。
また、証言する際に、聞かれたことに答えずに弁明に終始する辻直哉の言動に対して、「聞かれたことだけに答えてください」と裁判長が苛つきを見せる場面もあった。
被告をかばう構図
証人の発言には一貫して「被告を守る」意図がにじむ。弁護士不在のまま業務を開始した経緯についても「経費がかさんでいたため」と説明し、被告の指示や了承を否定した。しかし、LINE上では辻氏自身が業務進行の提案を行い、依頼者情報を管理していたことが確認されている。
検察側は「証人は被告の関与を小さく見せ、自らの責任を曖昧にしている」と追及。証人の説明は「記憶が曖昧」「うろ覚え」と繰り返され、信頼性は大きく揺らいだ。
この構図は、被告と証人が一体となって責任を回避しようとしていることを示す。市民の信頼を裏切る行為であり、弁護士制度そのものの根幹を揺るがす。

社会的影響と制度的課題
今回の事件は、弁護士資格を持たない者が弁護士を装い、依頼者に対応していた可能性を示すものだ。詐欺被害者救済をうたう事務所に相談した市民が、実際には資格のない事務員に対応されていたとすれば、法的な救済どころか新たなトラブルに巻き込まれる危険がある。
特に詐欺被害者は精神的にも経済的にも追い詰められていることが多く、救済を求めて法律事務所を訪れる。その窓口で弁護士を装った事務員が対応していたとすれば、被害者の不安はさらに増幅される。社会的影響は計り知れない。
また、証人が繰り返し「記憶が曖昧」と述べた点は、裁判の実効性を損なう。証言の信頼性が揺らぐ中で、裁判所がどのように事実認定を行うかが注目される。
今後の裁判の行方
裁判は次回、来年1月8日に別の証人尋問が予定されている。今回の公判では、証人の証言の矛盾が鮮明となり、被告の関与をめぐる真相解明に向けて重要な局面を迎えた。弁護士法違反は市民生活に直結する問題であり、裁判の行方は業界関係者だけでなく、広く社会の注目を集めている。

総括
証人の発言は「被告をかばうため」「自らの関与を隠すため」の色彩が濃い。記録と証言の食い違いは顕著であり、裁判所がどのように評価するかが焦点となる。
「忘れた」と繰り返す証人の態度は、事実を隠すための方便であり、悪質性が際立つ。市民の信頼を守るためにも、事実の解明と厳正な判断が求められている。
この事件は、弁護士制度の信頼性を揺るがす重大な問題であり、社会全体が注視すべきだ。
辻直哉の偽証罪を証明出来れば実刑となり刑務所に行くんじゃないでしょうか?
他にも高級時計や高級車詐欺事件をやってる事は証明出来るのでそのうち警察に捕まって実刑でしょう