社会問題

メンズエステ窃盗未遂裁判傍聴記~証拠で覆された主張

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 松島祐介側は、証拠物として押収されたスマートフォンは、違法な証拠収集であったから、証拠採用しないようにとの主張だった。
 そのため、現場で松島祐介を逮捕した警察官の証人喚問が行われ、そして今回は松島祐介の尋問が行われた。
今回の結果次第で、スマートフォンが証拠として扱われなくなるかもしれない、となれば、松島祐介の量刑にも大きく影響する、重大な局面だ。

 結果から言うと、スマートフォンは証拠採用された。違法の証拠収集を主張する松島祐介の証言と、検察側が用意した通信履歴や防犯カメラ映像などといった証拠を照らし合わした結果、裁判官がその場で即、証拠の採用を決定した。
 言い換えれば、松島祐介の主張はでたらめだったわけだ。

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被告のデタラメに振り回された

この日の裁判は約一時間近くあったが、そのうち50分近くを、証拠収集の違法性に関しての審理に費やされたが、その場で即、裁判官が証拠採用の決断を下したことからも、松島祐介の主張がいかにでたらめであったかがわかる。 

 証拠品の押収が違法だとの主張のために、警察の証人喚問が行われ、法廷で繰り返し防犯カメラの映像が放映され、被告の主張に応じて、細かく尋問が繰り返された。裁判官も、弁護士も、検察も、警察も、松島祐介の嘘につきあわされた形だ。

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証拠採用に抵抗していた理由が明らかになった!

裁判官が証拠採用を認めると、検察はそのスマートフォンから解析された通信履歴を読み上げた。

そして、その通信履歴が読み上げられるのを聞いたとき、なぜ、松島祐介が、必死にスマートフォンを証拠採用されないように抵抗していたのかがわかった。
スマートフォンを通じて通信していた会話は、明らかに窃盗目的で侵入していたことを示す会話があったからだ。

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通信履歴の内容

証拠として法廷で読み上げられたものは、通信アプリLINEで、一つは佐藤亜実佳との会話、もう一つは身内と思われる人の会話だ。

佐藤亜実佳との会話からわかることは次の通り

  • 佐藤亜実佳はクビになったメンエスに繰り返し空き巣していた
  • 空き巣に入ることができるメンズエステの情報を仲間と共有していた
  • 空き巣に入ったメンエス、そしてその盗んだ額を報告しあっていた

 これが、ラインの会話から判明した事実だ。
つまり、松島祐介は、お店が違法店である証拠を探すために、不法侵入したのではなく、お金を盗むために空き巣に入っていたことが裏付けられた形だ。

さらに、松島祐介は身内に対して、犯行予告らしき内容のメッセージを送ったことで、その身内から、犯罪はやめなさいと諭されていた。その身内の心配をよそに、空き巣にでかけ、犯行の成果報告をしていた。

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被告の主張がことごとくひっくり返った

 スマホが違法な手続きで押収されたという主張は覆され、不法侵入は、盗難目的ではないという主張も覆された。それどころか、常習的に空き巣をしていたことまでもが、裁判の過程で発覚してしまった形だ。

 次回期日は情状酌量の手紙が提出されるということで、判決はまだ先だが、デタラメ?な主張に弁護士も裁判官も警察官も巻き込んで振り回した罪は重いだろう。

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共犯者は懲役2年 

 ちなみに、松島祐介に空き巣ができそうなエステ店を紹介すると同時に、自らも主導的立場で空き巣をしていた佐藤亜実佳は、すでに判決が下っていて、懲役2年執行猶予4年だった。
 佐藤亜実佳は二件の窃盗で起訴されていたが、 今回の裁判で公開された更新履歴を見る限り、公になってない余罪がありそつだ。

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逮捕されていない共犯者

 さらにこのメンエス窃盗団事件には、まだ逮捕されていない共犯者がいるという情報が、編集部に寄せられている。
 佐藤亜実佳は、勤務実績のないメンズエステにも空き巣に入っていたため、つまり、佐藤亜実佳に、鍵の解錠方法を教えた共犯者がいるわけだ。そしてその共犯者は高嶋れいかだという。

国際新聞編集部

ただただ謙虚な姿勢でありのままのことをありのままに伝えることこそ、 ジャーナリズムの本来のあるべき姿。 それを自覚はしているものの、記者も血の通った人間。 時にはやり場のない怒りに震えながら、 時には冷酷な現実に涙しながら、取材をし、 全ての記事に我々の命を吹き込んだ新聞を作っています。

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