社会問題

彩貴工業と沼義興業が巨額脱税し悪質隠蔽工作!都の公共事業で裏金づくり

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 彩貴工業というのは、もともと暴力団との関係を誇示して高利貸しを行っていた沼田廣一が、債務者からとりあげた下水道工事会社だ。

 その会社を悪用して、東京都が発注する公共工事からの脱税を企て、言いなりになっていた債務者名義で設立した会社をトンネル会社として使うために通帳と印鑑を取り上げ、息子の沼田貴廣が社長を務める沼義興業や知人の会社である中沢建設株式会社から営業実体のないそのトンネル会社にお金を振り込ませていた。

 それによって、納税を逃れて裏金を作っていたことが強く疑われる。

 というのも、沼田が国税の調査が入った際、国税局の追求を逃れるために、トンネル会社の名義になっていた社長を脅しつけ、お金を渡すことで共犯者に仕立て、身を隠すように指示する。そしてそのトンネル会社を、名義社長に内緒で違法な手続きによって閉鎖して、証拠隠滅を図っていたからだ。

 今、沼田廣一に苦しめられた人たちの怒りと国際新聞社の執念の取材によって、6億、7億もあるという沼田廣一の裏金づくりの実態に迫る!

追徴課税を払ったから許された?沼田廣一巨額脱税事件は始まったばかり

 先日、沼田廣一が関連する会社に脱税の容疑で国税庁の調査が入った。

 脱税額は優に一億円を超えていたが、国税庁が立件できなかったのか、追徴課税で終わったという。そして彩貴工業も沼義興業も現在、東京都の入札に再び参加している。

 立件から逃れることができたのは、トンネル会社として悪用していた会社のA社長に脱税の罪を着せたからであろう。

そのトンネル会社の社長はずっと行方不明で、すでに沼田廣一に脱税の罪を着せられたまま殺されたのではないかとも噂されていた。

 しかしそのA社長は実は生きていた。沼田廣一に脅され、巨額脱税の罪を被せられ、逃げて隠れて生きるしかなかったA社長が今、反撃の狼煙を上げた。沼田廣一、沼田貴廣の巨額脱税事件は今、急展開を迎えている。

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悪質な脱税工作で難を逃れ再び東京都の公共工事に入札をしている彩貴工業

偽造書類で会社を閉鎖し証拠隠滅を図る?

 沼田廣一から脱税の濡れ衣を着せられて、国税局の追求から逃れるために、逃亡生活を余儀なくされていたA社社長は、逃亡先に住民票を移すこともできないために、保険証を始めとした行政サービスを利用することができず、悲惨な生活を強いられていた。

 名義を使われていただけであり、実際に脱税したわけではないA社長が、その罪を負う必要はないはずだ。そこで沼田一族による脱税犯罪を解明すべく、トンネル会社となっていた法人の謄本を開示すると、法人はすでに閉鎖されていた。

 もちろんA社長は一切、会社を閉鎖する手続きをしていない。つまり、A社社長の同意を得ることなく違法な続きによって法人が閉鎖されたことになる。

 さらにこのトンネル会社の現金出納を担当していた巣鴨信金の協力を得て、沼田廣一が使っていたA社口座の取引履歴を入手したところ、そこには克明に脱税資金の流れが記録されていた。

 A社長の会社は営業実態のないはずの会社にもかかわらず、なぜか数社から数十万、数百万、数千万単位の入金がなされ、そして何者かによって少額づつ現金が引き出されていた。

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トンネル会社に入金後、少額づつATMで引き出されていた

暴力団員と共に高利貸し業を営む

 もともと沼田廣一は高利貸し業を営んでいた。困っている人の弱みに付け込んでは法外な高利で首を回らなくして、担保を片っ端から巻き上げていた。この高利貸を通じて、広域指定暴力団をケツモチに高利貸し業を営み、暴力団員にお金を貸すこともあったと言う。

 沼田廣一が下水工事業をはじめたのも、高利貸しで返済不能に陥れたあとに取り上げたものだと、彩貴工業の事を知る人は教えてくれた。

 時を同じくして、当時人材派遣業を営んでいたA社長が、従業員への支払いが滞っていたために、つなぎの資金を調達するためにお金を借りたのが、知人を通じて紹介された沼田廣一だった。

 高利ではあったものの、他で貸してもらえないためにやむを得ず、沼田廣一の高利貸しを利用したという。A社長は沼田廣一への返済が滞ることはなかったが、お金を借りる立場だったのと、沼田廣一が全国指定広域暴力団との関係を誇示することもあり、沼田廣一に従わざるを得ない従属的な関係だったと言う。

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かつては高利貸し業を営んでいた沼田廣一

トンネル会社を作らされた経緯

ある日、沼田廣一に呼ばれて、人材派遣の仕事を回すから、そのための法人を作ってほしい、と連絡があった。のちにこれが、脱税のトンネル会社として悪用されるのであるが、当時はそうとも知らず、法人の設立を快諾。

 銀行口座を開設すると、手続き等で必要になるが、その都度やりとりするのも面倒なので、通帳をしばらく貸しててほしいという口車に乗せられて、なんの疑いもなく、通帳を渡した。それからぷっつり連絡は途絶え、銀行通帳も印鑑も返してもらえなかったという。それもそのはず、その会社は沼田が脱税工作するために作った会社で、目的は銀行口座を使うためだったからだ。

 新しい会社にもらえるはずだった人夫出しの仕事の話も進む様子もなかったが、A社長は自分が経営している他の会社の仕事に追われ、新しく作った会社のことは次第に忘れていた。

A社長に脱税の罪を被せて逃げさせる

新会社を作ってから一年近くたったある日、知人から国税がA社長を探していると連絡が入った。国税局が狙っているのは、A社長が沼田廣一に頼まれて作った会社だった。もちろんA社長は一切、その会社に携わったこともないし、そもそも通帳は沼田廣一に取られたままだ。

つまり沼田廣一の納税に問題があったのかろう。

 そこで沼田廣一に国税局から連絡が入ったということを伝えると、A社の社長も銀行口座の名義もA氏であり、そうなれば、国税局に見つかれば逮捕されるのは、A氏だと言われた。

 そこで、国税局から逃げるように指示を受け、逃走のための資金を渡された。逃走のための資金150万円は沼田廣一の息子である沼田貴廣から現金で渡されたが、そのお金は投げつけられたという。

 もちろんA社長は何も悪いことをしていなかったが、A社長が作った会社が脱税に使われたために、逮捕は免れないと言われ、暴力団組織をちらつかす沼田廣一が怖いこともあり、A社長はやむをえず、国税局からの追求を逃れるために、その当時に使っていた携帯電話を捨て、隠遁生活をはじめなければならなかったと言う。

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脱税工作のため逃走資金が沼田貴廣から渡されたという

彩貴工業と沼義興業を悪用した裏金作りの手口

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 裏金づくりに利用された口座の入出金履歴を見ると、中沢建設㈱の名前もあり、その合計額は800万円近くにのぼっている。この口座の会社は営業実態がないことから、中沢建設㈱の入金目的は裏金作りではないのかと思い、問い合わせたものの、中沢建設㈱は弊誌の取材に対して入金理由を明らかにしてくれなかった。

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営業実態のないトンネル会社に入金をしていた中沢建設

沼田貴廣の工事代金水増しの手口

 通帳の履歴だけをみると、沼田廣一と無関係のA社の社長が現金を引出しているように見えるが、前述したように、A社の通帳と印鑑は沼田廣一に取り上げられている。つまり、ATMから引出しているのは、A社の社長ではなく沼田廣一か、その関係者だ。

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 たとえば2億円の工事を落札したとすると、その工事の別予算、追加予算をとりつけることで、さらに工事代金を東京都からふんだくるのだと言う。例えばアスファルトの補修ではやってない補修の面積をどんどん増やす。それで役所の人が工事確認で写真を撮りに来ても、沼田貴廣はあーだこーだと難癖をつけることで担当者が根負けして、予算がこちらのいいねになるように力技で持っていくのだと言う。

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都民の税金を詐取する脱税犯罪を許すな!

 こうした巧妙な沼田廣一の脱税に対して、国税が追求をしたものの、鍵となるトンネル会社であるA社の社長が身を潜めていたことで、国税局も沼田廣一の脱税を最後まで追求しきれなかったようだ。
 そのため沼田廣一は追徴課税を支払ったことで、この件は終わったと考えているようである。

 しかし、まったく事業実態のない、トンネル会社として使われていたA社が、実は沼田廣一が裏で設立し、その通帳を使って入金されたお金を引出していたのであれば、かなり悪質な脱税工作によって税務署を欺いていたこととなる。その上、証拠を隠滅するために、私文書偽造及び行使によって法人を閉鎖しているとなれば、法務局も欺くという二重三重の犯罪を犯していることとなる。

 このような会社に、東京都の入札に参加する資格があるだろうか。

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東京都の公共工事入札資格として不適切では?

 今回、弊社が取材で突き止めたA社に入金された5800万円は、工事の実態がない裏金であることは明白だ。つまり、東京都から発注された工事代金を彩貴工業、沼義興業を通じて、騙し取っていたこととなる。

 東京都は早急に彩貴工業が落札した工事、及び追加発注された工事を精査してもらいたい。

国際新聞社編集日誌

国際新聞社の編集部員による編集日記です。編集部の舞台裏から身近な話題まで気が向いたときにですがゆるめにお届けします。

国際新聞編集部

ただただ謙虚な姿勢でありのままのことをありのままに伝えることこそ、 ジャーナリズムの本来のあるべき姿。 それを自覚はしているものの、記者も血の通った人間。 時にはやり場のない怒りに震えながら、 時には冷酷な現実に涙しながら、取材をし、 全ての記事に我々の命を吹き込んだ新聞を作っています。

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