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【詐欺被害便乗で弁護士が着手金泥棒か】ロマンス詐欺で6500万円被害の女性、相談した「弁護士」への着手金210万も戻らず…弁護士「話したくない」
出典:読売新聞
恋愛感情を抱かせて金をだまし取るロマンス詐欺を巡り、弁護士の名義を使わせて被害金の回収業務を行わせたなどとして、大阪府警は5日、「RMC法律事務所」(東京都千代田区)の代表弁護士、竹原孝雄容疑者(82)(同新宿区)ら男4人を弁護士法違反容疑で逮捕した。同事務所は約300人から回収業務の着手金として1億円超を集めており、府警が実態解明を進める。ロマンス詐欺の被害が急増する中、被害金の回収見込みがないのに弁護士が高額の着手金を受け取る問題が相次いでおり、弁護士の摘発は全国初とみられる。
■「事務所は最後の砦だと…」
「詐欺に強い弁護士在籍」「24時間相談可」――。関東地方の50歳代女性は2021年12月、インターネットで見つけたRMC法律事務所の広告に目を奪われた。
女性は2年ほど前、SNSで知り合った貿易商を名乗る男に甘い言葉をかけられ、仮想通貨へ投資できるというアプリに約6500万円を入金。その後、アプリ上で残高が突然ゼロになり、詐欺の被害に遭ったのではないかと疑っていたからだ。男からは「私の妻」「私の唯一の人」などと呼ばれ、毎日のように投資に誘われていたという。
女性はわらにもすがる思いで、同事務所に連絡した。担当者からは「被害回復の実績がある」と告げられ、すぐに着手金210万円を支払った。
担当者からはLINEで「最新の手口を熟知している。安心して任せてほしい」と言われたが、進展がないことを指摘すると、「他の人も時間がかかっている」と繰り返された。事務所側とのやり取りは主にLINEで、竹原容疑者と会う機会はなかったという。
府警の捜査員から、連絡があったのは今年春頃。「この事務所には違法行為をした疑いがある」と告げられ、被害に気付いた。着手金は今も戻っておらず、「弁護士事務所は最後の砦(とりで)だと信じていた。被害者の心を踏みにじるような行為で許せない」と声を震わせた。
■逮捕前の弁護士は取材に「話したくない」
竹原容疑者は逮捕前、読売新聞の取材に非弁提携を否定していた。
――弁護士資格のない人に名義を利用させていたか。
否定する。
――ロマンス詐欺の被害救済名目で、依頼人から着手金を取っていたか。
話したくない。依頼人に対してはきちんと業務をしているので、問題はない。
――インターネット広告でロマンス詐欺の被害金が返ってくるとうたっていた。
以前はそうした広告を出していたが、もうやめている。お金を返せた人はいる。返せなかった人もいるが、適切に対応した。
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