霞ヶ丘アパート解体工事中断等を求める陳情の上程及び付託について

　結果の是非は次回定例会の採決を待たねばなりませんが，先般送付済みの下記陳情が，東京都議会平成28年第3回定例会において上程され，2016年10月5日に都市整備委員会へ付託されました。
　（陳受28第76号，東京都議会ウェブサイト「 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/petition/2016-t3.html」を参照。）

※※参考送付
霞ヶ丘アパート解体工事中断等を求める陳情

（陳情事項）下記事項の実現へ向け尽力されるよう，東京都及び関係機関へ働きかけ願います。
　　　　　　　　　　　　　　　記
１．東京都において執り行われている霞ヶ丘アパートの解体工事を直ちに中断若しくは中止し，又は居住者へ速やか且つ親切に快適で安定した代替住居を提供すること。

２．霞ヶ丘アパートからこもれびテラスへ至るための通路の閉鎖を直ちに解除すること。

３．東京都民その他関係各位に対し，霞ヶ丘アパート解体直後の土地等の用途を，改めて明確・誠実・親切に説明すること。

４．その他，霞ヶ丘アパートの居住者の人権擁護へ尽力すること。

（陳情理由）
１．霞ヶ丘アパートにおいて，立退き拒絶ながらも未だ居住者が残っているにもかかわらず，如何に別棟とはいえ，東京都は2016年7月4日に躯体解体工事を強引に着工しました。

２．さらに，東京都は居住者に対し，代替住居を提供しない旨，言及されています。非人道的な行為であります。

３．これにより，居住者に対し，相当程度の精神的苦痛を与えるとともに，人間らしい暮らしを脅かすことをはじめ，人権侵害も犯しております。

４．小規模な下水道工事であっても相当な騒音及び振動はもとより，その他の精神的苦痛を覚えるものですが，まして，大規模な建築物の解体工事ともなれば，その苦痛は桁違いに増幅するものです。

５．今回の解体工事に当たり東京都は，東京都民その他の関係各位に対し，あたかも解体直後に当該地が公園に造り替えられるかのような説明をされましたが，実際は，東京オリンピック終了後にどういった公園にするかを考案する程度であり，それまでは工事現場のヤード等に利用されるとのことでした。

６．また，居住者の実質的生活路である霞ヶ丘アパートからこもれびテラスへ至るための通路についても，当初閉鎖はしないとの話でしたが，現在，閉鎖されております。

７．さらに，東京都は度重なる関係各位からの交渉を拒絶し続け，今回の解体工事を強行されております。

８．これら，東京都の聞く耳持たぬ甚だ不誠実，不透明，一方的且つ高圧的な姿勢は，居住者の生活及び人権を著しく蹂躪するのみならず，東京都民はもとよりオリンピックの諸事情を注視している日本国民へ著しい不安感及び不信感を与えております。

９．行政刷新を謳う東京都だからこそ，今回の問題へ誠実に対応し，誰もが歓迎する東京オリンピックの開催へ向け，尽力すべくものであります。

（陳情者）　　住　所　　■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
　　　　　　　氏　名　　■■■■■■■　 　電話■■■■■■■■

2016年8月■日
　　　東京都議会議長　　川井　しげお　殿