社会問題

生写真で決死告発!偽装除染スクープ第二弾!隠蔽する環境省と加担する共同通信記者

謝罪後に偽装除染をこっそり隠蔽工作する環境省

前回、現場の除染作業員の声をとりあげた弊社が報じた横取りスクープによる偽装除染の実態によって、環境省が動いた!

しかし、表立って不備を認めず、隠蔽しようとしている。

何が起きているのか?

共同通信によると、環境省はこの件を認め、謝罪をしたというが、いまだその不正の実態も謝罪も公表されてないない。それどころか、その偽装除染と呼ばれる手順を、こっそり改めるよう、現場に指示をし、その偽装除染がなかったことにしようとしているのだ。

偽装除染の実態に憂う現場作業員達によって、国際新聞編集部に届けられたアルミ製シートが有る。お茶っ葉やコーヒー豆なんかを密閉するために用いられる袋として用いられるようなちょっと厚手のアルミ製シート。

これが放射線物質を詰めるフレコンパックの内袋として使われるようななったアルミシート実物の一部
これが放射線物質を詰めるフレコンパックの内袋として使われるようななったアルミシート実物の一部

これを、除染作業によって集められた放射性物質を入れておくためのフレコンパックのの内袋として用いるよう、つい最近指示されるようになったという。

この内袋を使用すれば、よりフレコンパック破損は減るし、なによりも、放射能の拡散を格段に減らすことができるのは、火を見るより明らかだ。

なぜ、今になって、突然、そんなものを使用するようになったのか?

もちろん、これは、除染作業員たちが共同通信社にでたらめなフレコンパックでの除染の実態を告発し、またそれを国際新聞が報じ、そのでたらめな手順を、改めなければならないと、環境省が自覚し、認めたからだ。

しかし、環境省はこのフレコンパックの取り扱いの改善に関して、なんら公式なアナウンスはしていない。ただ、現場にひっそりと指示をだして、こっそりとその不正を改めて、なかったコトにしようとしているのだ!

放射能ダダ漏れの数百万個のフレコンパックは見て見ぬふり

つい最近、フレコンパックの取り扱い方法が変わったということは、すでに放射能漏れが起こる状態でのフレコンパックがすでに数百万個と作られてしまっていることを指す。

生写真で決死告発!偽装除染スクープ第二弾!隠蔽する環境省と加担する共同通信記者 4

告発者の肉筆は訴える「何百万袋という汚染物質を入れたフレコン袋から放射能が漏れだして集積所はさながら放射能のホット・スポットです」
告発者の肉筆は訴える「何百万袋という汚染物質を入れたフレコン袋から放射能が漏れだして集積所はさながら放射能のホット・スポットです」

こうした事実に関して、実際は正確な数字と確かな数値による裏づけが必要となる。それには環境省の発表にたよるしかないのが現状であるが、環境省の除染チームに電話をしても、回答をはぐらかされてしまう。

そもそも、大した問題では無いのではないか?と疑問を持つ方もいるかもしれないが、実際に環境省はフレコンパックの取り扱い方法を最近になってこっそりと変更していることからも、つまり、それはそのままほおっておいてはいけない問題であったことを証明する。

告発者の肉筆「フレコン袋には内袋としてビニール袋で二重に梱包していますが、中にはいってる汚染物質の多くが樹の枝であったり、トタン、ガレキ、石です。そのために内袋のビニールは簡単に破れます」
告発者の肉筆「フレコン袋には内袋としてビニール袋で二重に梱包していますが、中にはいってる汚染物質の多くが樹の枝であったり、トタン、ガレキ、石です。そのために内袋のビニールは簡単に破れます」

勇気ある除染作業員の命を懸けた告発が実った!

そもそも、こうした環境省の除染作業の進行における手順の改善を実現させたのは、ある生真面目な除染作業員たちの命がけの告発があったからだ。

2015年7月、福島第1原発を中心とした、放射能に汚染された地域で行われている除染作業において、国ぐるみで一つの不正が行われていた。

それは、放射能を封じ込めるための放射能の汚染物質を詰める袋、フレコンパックは、基本的な取り扱いの注意事項があった。

それを順守しなければ、せっかく集めた放射能汚染物質も袋から漏れ出し、一つのところに集められた汚染物質がかえって強力な放射能を放つホット・スポットになりかねないのだ。

その注意書きとは次の通り

屋外保管の場合は必ずカバーをして下さい。

ただこれだけだ。なんら難しいことでもなんでもない。小学生でも理解できるであろう、ごくごく簡単なことだ。

しかし国は、数年間にわたって、何千、何万個の放射能フレコンパックが集められても、一向にその注意書きに沿ったフレコンパックの取り扱いをしようとしなかった。

現場の除染作業員たちが、このことに気づき、現場の監督にこのことを伝えても、全く無視され、放射能がだだ漏れするフレコンパックがどんどん生み出されていった。

これが告発をした除染作業員の肉筆「ビニールが破損し、ガムテープで破損箇所を貼り付けてそのまま仮置き場に放置してます」
これが告発をした除染作業員の肉筆「ビニールが破損し、ガムテープで破損箇所を貼り付けてそのまま仮置き場に放置してます」

放射能汚染の実態をしる現場作業員たちが告発に動いた!

多くの除染作業員たちは、日々のきつい肉体労働の疲れで、そこまで考える余裕がなかったものの、生真面目な除染作業員たちはみな、この不完全な除染作業、いわば、形だけの除染作業に疑問を持っていた。

この除染作業の不正な作業行程を変えるべく立ち上がった勇気ある除染作業員は、この事実を、その他にも行われている不正不適切な除染作業の現場写真や証拠品とともに、共同通信社に送った。

共同通信では、その事実を報道することはなかったものの、なぜか数週間後に、その不適切なフレコンパックの取り扱い方法が是正された。フレコンパックの置き場には屋根をつくり、さらにフレコンパックにはアルミの内袋が使われるようになったのだ。

そして共同通信社の記者曰く、「環境省はその不備を認め、謝罪をした」というのだ

勇気ある除染作業員の告発が国を動かした。その不備を認め、謝罪したのだ。

しかし、それは一切表沙汰にされず、秘密裏に行われていた。一体何があったのか?

本来であれば、フレコンパックの保管場所は、シートなどをかぶせ、フェンスで立ち入りできないようにスべきなはずだ
告発者の肉筆「本来はこのように下地位になるシートもしくは汚染水が染み込まないもので補充し、その上、野ざらしができないフレコン袋のため、厚いシートで覆って何人も触れる事のないようにフェンスをしてあったのです!」

告発者の肉筆「本来はこのように下地位になるシートもしくは汚染水が染み込まないもので補充し、その上、野ざらしができないフレコン袋のため、厚いシートで覆って何人も触れる事のないようにフェンスをしてあったのです!」

「お前の目的は改善だろ!」と共同通信記者は告発者に罵った

告発者は当初、彼が除染作業現場で集めた除染作業の不正の事実の資料や証拠を、共同通信社に送った。なぜなら、現場監督に言っても、監督省庁に伝えても、彼の声はまったく握りつぶされてしまうからだ。

共同通信社は日本最大規模の通信社であり、マスコミだ。

であれば、もし採り上げてもらえれば、国民の、いや全世界の関心事と言っていい、除染作業の不正を広く報じ、その不正を正す原動力となるはずだ。

除染作業員Aは、その願いを託して、資料や証拠品をお願い書とともに、共同通信社に送った。

現場で収集した証拠品や、現場監督の目を盗んで撮影された写真を、自らの身銭を切って現像した数々の写真、そしてそれらを解説した文章、これらは、それだけで記事にするには十分すぎるものだった。

それは当然、共同通信社の記者を動かし、そして最終的に国を動かした。そこで告発されていた様々な不正の一つ一つが、正されていった。作業員の境遇や、除染作業の不正な行程等々、あらゆることが告発者の望み通りになった、ただひとつをのぞいて。

ただひとつ、告発者の望み通りにならなかったことは、そうした告発した一つ一つの不正、不適切な行程は、なぜか、一切、報道されなかったのだ。

これは逆に気味が悪かった。告発者の除染作業員Aに協力して、様々な現場の情報や証拠品を提供してくれた仲間や協力者たちは、告発者に憤慨したという。

「おい!お前に教えてやった除染現場の不正の情報が漏れてるじゃないか!情報が横流しされてるじゃないか!ゼネコンは露骨に俺たちが告発した不正の隠蔽を始めているぞ!お前は共同通信社にだまされてるんじゃないのか?」

共同通信社に告発状を送った除染作業員Aは、そのことを共同通信社の記者に詰め寄った。

「確かに私達の境遇が改善されたり、現場の不正が正されて入るけど、なんでそれらを報道しないんですか?」

押し問答の末、共同通信社の記者が吐いた捨て台詞はこうだ。「お前の目的は改善だろ!」

確かにそのとおりだ。改善されることが第一の目的ではあるけども、しかし、なぜ共同通信社がそれを報道しないのか、その理由がどうしても理解できなかった。

その時から、今まで告発者の味方だと思っていた共同通信社の記者への不信感が徐々に芽生えていった。

偽装除染スクープ第二弾!隠蔽する環境省と加担する共同通信記者 1

続く

次号:共同通信社は環境省のスパイ機関?告発者イジメの現場を暴露!

 

国際新聞編集部

ただただ謙虚な姿勢でありのままのことをありのままに伝えることこそ、 ジャーナリズムの本来のあるべき姿。 それを自覚はしているものの、記者も血の通った人間。 時にはやり場のない怒りに震えながら、 時には冷酷な現実に涙しながら、取材をし、 全ての記事に我々の命を吹き込んだ新聞を作っています。

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to top button
Send this to a friend