社会問題

一水会は左翼?右翼団体街宣車が集結しエセ右翼と抗議!

前代未聞の珍事?一水会本部に街宣車が集結?!

2015年4月某日、新宿区高田馬場に本拠地を構える新右翼、一水会に、多くの右翼団員が結集し、街宣活動を繰り広げ、現場は騒然とした。

写真提供:流石
街宣車を覗きこむ木村三浩氏 写真提供:流石

かねてから一水会に対して、ある右翼団体が街宣活動をしていたものの、この日は一水会に街宣活動をしている右翼団体に賛同した多数の右翼団体が合流し、今までよりも更に大きな規模での街宣を繰り広げられている。

当日、事務所内にいた木村三浩氏は、右翼団体の街宣車が大音量のスピーカーで抗議を始めると、事務所内から出てきて抗議活動をし始めた街宣車に近づき、車両の中を覗き込み、車の中で抗議文を読み上げている右翼構成員にむかって、街宣活動をやめるよう懇願していたが、それに対して抗議をしている右翼団体は今までも対話を要求してきたものの、無視されたことを引き合いに出し、木村三浩が右翼を名乗るのをやめるまで、街宣活動を続けるというのみで、抗議街宣を緩めることはなかった。

木村三浩氏は街宣が中止されることはないとわかると、街宣活動が繰り広げられて言う現場を尻目に、木村はその場を去って行ってしまった。どこに行ったかわからないものの、その後、街宣車が一水会事務所前からいなくなると、コンビニの買い物袋をぶら下げて戻ってきた。「逃げたのではない。買い物をしに行ったのだ」とでもいっているかのようであった。

街宣車が一旦現場を離れ、再び一水会本部の置かれるビルの前に現れると、もう木村三浩氏は現れず、今度は青葉桜子と名乗る一水会の女性会員が現れ、街宣車の前に立ちはだかり、街宣に抗議をしはじめた。

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写真提供:流石氏

それでも街宣をしている右翼団体構成員は、街宣をやめないどころか、これからも街宣活動を続けることを宣言するのみだった。いや、正確には、一水会に対する街宣活動は、木村三浩が一水会から引退し、一水会が右翼陣営から出て行くまで続けるということを宣言していたのだ。

右翼の仲間割れではない。右翼対エセ右翼でもない。左翼対右翼だ

世間では、ついに右翼が仲間割れか?という向きも多い。

いわゆる左翼の内ゲバと同じように考えている人も多いようであるが、一水会に抗議をしている右翼団体構成員は言う。 「これは右翼の仲間割れではない。右翼のフリをした左翼への、右翼の抗議だ。」と。

また、ある右翼団体代表はこう断言する「木村三浩は、新右翼を名乗っていることに対して、エセ右翼だという人もいるが、右翼でもエセ右翼でもない。ただの左翼だ」と。

それにしても、もし一水会が右翼のフリをした左翼であったのであれば、なぜこんな長きにもわたり、一水会が右翼を名乗ることを、他の右翼団体たちは容認していたのであろうか?

ある右翼幹部は次のように言う「右翼団体は、日本の古来からの伝統的価値観として、秩序を大変重んじる。自ら右翼と名乗る一水会を、他の右翼団体は同じ右翼であるからということで、一目置いてきた。そうした右翼団体の気風に気を良くしてか、一水会は徐々に右翼らしからぬ言動をおおっぴらにし始めた。つまり一水会は左翼としての正体を表した。つまり一水会は自分たちは右翼であるとウソを付いていたのだ。

それぞれの右翼団体は、多少の主張の違いがあったとしても、右翼団体同士で喧嘩するようなことはない。秩序を大変重んじるからだ。しかし、一水会はもはや右翼ではない。」

それはなにも、小難しい主張や思想を根拠に言うのではない。一水会が実際にやってきたことを振り返れば明白だ。次に挙げるようなことを、右翼がやるであろうか?

  • 猪瀬前都知事の政治団体から360万円を受け取る
  • 鳩山元首相のクリミア訪問に同行する
  • 民主党の有田芳生参議院議員 外国特派員協会で共同記者会見する

その他細かい発言等もあげればきりがない。こうした言動をしつつ、右翼だと名乗れば、他の右翼団体が怒るのも無理は無い。

2013/07/09 鈴木邦男氏「日の丸が泣いている」 ~日本外国特派員協会主催 鈴木邦男 一水会最高顧問&有田芳生 参議院議員
右翼の英断か右翼への裏切りか?2013/07/09日本外国特派員協会主催 鈴木邦男 一水会最高顧問&有田芳生 参議院議員 共同記者会見

増え続ける一水会に対する右翼団体の反旗

そもそも世間からでも「一水会は右翼じゃないでしょ?」と疑問視されていたが、右翼団体であればなおさら一水会の右翼としての資質に不信の念を持つであろう。

しかし、秩序を重んじる右翼団体は、紛いにも一水会は右翼を自ら名乗るがゆえに、黙認し、最大限尊重してきた。同じ日本を思う同士として、おもいやり、同じ右翼だからということで、抗議の声を挙げることを躊躇していた。

そうした心広い右翼団体の中において、右翼ということで得られるメリットをさんざん享受しながら、自分勝手好き放題やり、疑問を呈する人々に対しては、小難しい論理や主張を弄して巧みに追求をかわしてきたのだ。

しかし、一水会のでたらめな言動にたいして、ついに口火を切ったのが、今、街宣活動を展開している右翼団体だ。この勇気ある団体が木村三浩に抗議の声を上げたことによって、他の右翼団体も我に返ったのだ。

一水会は左翼だ!

徐々に一水会に抗議する右翼団体の賛同団体、賛同者は増えているという。一水会が右翼ではなく、左翼であるとなれば、当然であろう。

今回、街宣活動を主導している右翼団体が言うには、すでに十数団体は街宣に合流することを表明しているという。そして、今後もますます、その数は増えていくとのことだ。

抗議活動を本部前で呆然と見つめる木村三浩氏
抗議活動を本部前で呆然と見つめる木村三浩氏

しばき隊を煽動するデマと一水会の情報操作による抵抗

なぜか、この一水会に対する右翼の街宣活動を、しばき隊が迎え撃つ準備をしているという噂が関係者の間で広まっている。というのも、この一水会に対する右翼の街宣活動は在特会の桜井氏が裏で糸を引いているからだというのだ。

このデマは誰がどのような目的で流したのかわからないが、この一水会に対する街宣活動は、在特会とは一切関係がないことは事実だ。

そりゃ、一水会が左翼まがいの行動をすれば、当然、在特会も抗議の声を挙げるだろう。しかし、今、一水会に対して街宣活動を展開しはじめた右翼団体は、その動機は似ているかもしれないが、在特会とはなんの関係もない。抗議の声を上げている右翼団体は、何度も一水会に対して、呼びかけをしてきたものの、一水会側に応じてもらえなかった故に、一水会はもはや右翼にあらずとして、怒りを持って立ち上がった右翼団体の方々だ。

よって、一水会側が、なぜその右翼団体が街宣抗議活動を始めたのかを、よくわかっているはずだ。そしてその右翼団体が、在特会とは全く関係ないことも、理解しているはずだ。

追記:

 

遅ればせながら、今回の街宣に対する一水会の木村三浩による見解を見ると、次のように述べている。

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この中でも特に注目したいのが次の部分だ。

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つまり、この「何か裏がある」というのを、あたかも在特会が絡んでいるかのようにミスリードし、その抵抗勢力で勢いのあるしばき隊を動員しようとしている風にも思える。思わぬところで名前が上がる在特会やしばき隊にとっても迷惑な話であろう。

 

また一水会側は右翼団体の抗議活動に対して、インターネットなどを通じて必死の抵抗を繰り広げている。

例えばツイッターと呼ばれるインターネットのソーシャルネットサービス(電子日記のよなもの)に目を転じれば、冒頭に出てきた一水会の女性会員、青葉桜子氏が、次のように発言している。

今日、一水会に街宣してた人達のメンツ、なんかすごく変だった。本物の右翼じゃない人とかも混ざってた感じ。私が、街宣車から降りてこいって言っても、降りて来ないで逃げちゃったし。(1回目)

— 青葉桜子 (@cherry_society) 2015, 4月 27

車の中からマイクで私に向かって「売春婦」とか、もう支離滅裂。一水会に街宣している人達、あそこまで程度が低いとは思わなかった。あの動画見たらまともな右翼の人から支持は得られないんじゃないかな。 — 青葉桜子 (@cherry_society) 2015, 4月 27

街宣車で現れれば怖がると思ったら大間違いだよ。街宣車に乗ると、強くなったような錯覚を覚えるのかな?助手席でマイク握って降りて来ないで文句たれている様はむしろ滑稽に見えたよ。

— 青葉桜子 (@cherry_society) 2015, 4月 27

2回目に現れた時、「青葉桜子〜青葉桜子〜」ってチリ紙交換みたいに連呼しながら街宣車で大騒ぎしながら私をご指名。ツイッターで私のツイートをお気に入りに入れまくっていた盛ナントカと言うアイコンの人とは話したけど、その他の人達の程度の低さが特に際立っていた。 — 青葉桜子 (@cherry_society) 2015, 4月 27

現場、現状を知らず、この一水会の女会員の青葉桜子氏のツイッターでの発言だけをみれば、まるで、街宣車で抗議活動に来た右翼団体が、とんでもないでたらめな人間かのように思うであろう。

多くの人は、実際に現場を見ること無く、情報の拠り所はインターネットとなれば、こうしてインターネット上に多くの情報を流す一水会側の発言こそ、事実だと思ってしまいがちであるが、実際はといえば、今まで既存の右翼団体からの呼びかけを無視して、でたらめな言動を繰り返し、でたらめな対応をしてきたのは一水会であり、実際に街宣車が来て、その場から逃げるように去っていったのは木村三浩氏であり、現場で取り乱していたのは青葉桜子氏である。

青葉氏曰く「本物の右翼じゃない人とかも混ざってた感じ。」などと強弁をしているが、一水会に街宣活動を展開している右翼たちも、本物の、正真正銘の右翼団体だ。そのことは、一水会側が一番良くわかっているはずだ。

一水会に対する右翼団体の抗議活動は、今、始まったばかりだ。

国際新聞編集部

ただただ謙虚な姿勢でありのままのことをありのままに伝えることこそ、 ジャーナリズムの本来のあるべき姿。 それを自覚はしているものの、記者も血の通った人間。 時にはやり場のない怒りに震えながら、 時には冷酷な現実に涙しながら、取材をし、 全ての記事に我々の命を吹き込んだ新聞を作っています。

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